2018/02/17 15:32

初めまして。Petit Sylphの壬生と申します。

Petit Sylph とは“小さな風の精霊”という意味です。

チランジアが生きていくためには、水、光に加え、空気の動きがとても大切な要素となります。

そのことをふまえ、お店の名前を「Petit Sylph」としました。

まだまだ経験も浅く至らぬ点も多い店主ですが、皆さまとチランジアの出会いをサポートさせて頂けるよう、日々精進して参りたいと思います。


チランジアは、世界中様々な場所で生育している植物ですが、ここ日本でも元気に暮らすことが出来ます。病気にもかかりにくく、虫がつくこともほとんどありません。いくつかの点に気を付けてお世話をしていくことで、一年中みずみずしい発色を保ってくれますし、長年にわたってひとつの株と時間を共有することが出来ます。他の植物に比べると成長スピードはゆっくりゆっくりですが、その分、花が咲いてくれたときや子株が誕生したときはとても嬉しくなります。


それでは、最初に、私が普段行っているお世話の一端をご紹介させて頂きます。

aboutに記載させて頂いた事項をもう少し掘り下げて、こちらでご説明出来ればと思います。

初めてチランジアをお迎えするにあたり、少しでもご参考にして頂ければ幸いです。


POINT1 チランジアをどこに置くか

【!NG事項!】 

● チランジアが密閉されるような容器に入れてしまう

● 日当たりが極端に悪い場所に置く

● 遮光のためのレースカーテンなどがない場所で、強い日光が降り注ぐ場所に置く

● エアコンの風がダイレクトに当たる場所に置く

● 人の出入りなどがなく、空気の動きがほとんどない部屋に置く

● 夏場、30℃を超えるような暑い環境に置く

● 冬場、0℃を下回るような寒すぎる環境に置く(種類にもよりますが10℃を下回らない場所がベストです。)


では・・・、

【具体的にどのような場所に置いているか】

● レースカーテンで遮光された窓辺にスチールラックを設置し、その上にチランジアを置いています。

(強すぎる日差し、または厳寒期の窓ガラスからの冷気をさけるため、窓辺とはいえ窓からは50㎝~1mほどの距離をとっています。また、冬季は窓ガラスに防寒用のプチプチを張り付けています。)


● 風に揺らしたい種(我が家では、ガルドネリー、バルビシアーナ、ドゥラティー、ブッツィー、クエロエンシス、ストレプトフィラ小、ストレプトカルパ、ストリクタ、ハリシーなど)は、流木に固定して、その流木に穴を開けて針金を通し、針金の先を湾曲させてラックにひっかけて吊るしています。


● ぽってりした壺型の種(我が家では、カプトメデューサエ、ストレプトフィラ、セレリアナ、プルイノーサなど)や、ふわふわしていて葉が細く、全体的に丸みを帯びているもの(テクトラム、フックシー、ベリッキアーナ、マグヌシアーナなど)は、ヤシガラなどを入れた鉢(必ず底穴が開いているもの)に植え込んでいます。“植え込む”とはいえ、ヤシガラでチランジアのおしりが隠れる程度に“置く”といった具合です。ぐらぐらしてしまう大きなメデューサエなどは、ヤシガラを深めに掘って、そこへおしりをはめ込みます。ヤシガラのコンポストは通気性と吸水性、排水性が良いため、チランジアを鉢に植えこむ際にはおすすめです。この鉢も、前述のラックの上に置いています。

※チランジアは発根して、樹皮や岩にくっつこうとする着生植物です。その性質を活かして、流木へ固定→発根→活着をさせることが出来ます。流木に固定したり鉢に植えこむことでチランジアの体調が安定し、発根や成長を促すことができます。発根してきたら、チランジアが居場所に馴染み、元気な証拠だと思って下さい。


● 季節を問わず、サーキュレーターや扇風機などで部屋の中の空気を流動的にさせることが出来たらベストです。夏場などは窓を開け、自然の空気を取り入れて部屋の中の空気を新鮮で動きのあるものにしましょう。とりわけ、ミスティングやソーキングのあとは風通しを良くし、葉の付け根などに水が溜まったままにならないようにします。株の内部に多量の水が残ったままになると、株の腐敗につながります。


POINT2 水やりのタイミング

ミスティングとソーキングのタイミングは一概に「何日に一度!」と決められません。

チランジアの種類、株の状態、季節、置いてある部屋の温度や湿度によってミスティングをするか否か、ソーキングをするか否かを判断していくことが必要となります。私も未だにその判断が難しく、「行うべきか否か」を迷うことが多々あります。


【水やりを行うタイミングを判断するには】

● お部屋に温湿度計を設置されることをおすすめします。


● その株の性質をおおまかに知っておきましょう。チランジアはその種類によって、乾燥に強いのか、乾燥を嫌うのかの差があります。一般的に、銀葉種とよばれるものたちは乾燥に強く、緑葉種とよばれるものたちは乾燥に弱い傾向があるとされていますが、一概にすべての種に当てはめることは出来ません。たとえば、同じ銀葉種でも、トリコームが発達しているテクトラムは乾燥に強い傾向にあり、葉が大変細かいウスネオイデスは乾燥に弱い傾向があります。日々の観察の中で、「この子はどっち?」と徐々に判断していきましょう。


● 乾燥させ過ぎてしまうと、葉先から変色して枯れてきてしまいます。ゆえに、日々株の色や表面の質感などを観察し、乾燥させ過ぎていないかをチェックしましょう。


● 葉のカール具合で乾燥の度合をはかりましょう。(ストレプトフィラなど、乾燥が激しくなると葉が強烈にくるんくるんします。)


● 季節、室温によって水やりの頻度を変えましょう。高温かつ乾燥が激しい季節には株の水分が急速に蒸発してしまうので、小まめな水やりが必要になります。同様に、晴れの日が続くときも株の乾燥は進みます。反対に、低温が続く季節や雨が続くときには水分の蒸発が滞り、過度な水やりをしてしまうと朝方の凍結や株の腐敗につながります。しかし、冬場は夏場よりも空気が乾燥しますので、部屋の湿度の変化を見ながら、日中や夕方のまだ室温が高いタイミングで水やりを行うようにして下さい。


● チランジアを手にした最初のうちは「何日に一度」と決めて水やりを行ってもよいと思います。かくいう私も、初めてチランジアをお迎えしたころは、「この子は毎日」「この子は3日に一度」などと決めてミスティングを行いながら株の変化を観察していました。徐々に、「今日は必要なさそうだ」とか「日にちを前倒しにしてミスティングしよう」など、株の様子を見て判断することが増えました。

おおまかに、日常のお世話の一端を記載させて頂きました。
これからも、お世話の方法や、チランジアの個性や特徴、新しい商品のご紹介など綴らせて頂こうと思っております。
まだまだ経験が足りず、日々勉強中の店主ですが、
チランジアのお世話に関して迷ったり悩んだりすることがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。


Petit Sylph 壬生佑奈